日本人の審判団がワールドカップの開幕戦を担当する、という非常に名誉なことになりました。
開幕戦のジャッジは大会全体の“基準”になりえるため、とても重要です。
そんな視点で今回の開幕戦を振り返ると・・・
あのPKは、誤審 ではありません。
ファールはファールです。
分かりやすく言えば、
制限速度50km/h の道路を 55km/h で走る
これは、速度違反になるか、ということです。
たとえば、これが“鉄道”なら、絶対に罰せられるべきでしょうね。
でも、これが、“信号のある国道”を走る自動車、ならどうですか??
あるいは、これが、阪神高速のような“自動車専用道路”を走る自動車、ならどうですか??
今回のPKは、正直、“白に近いグレー”だと思います。
とるかどうか、主審の判断に任せられています。
逆に言えば、こういう“グレーなプレー”に白黒をつけるために、主審はいるのです。
個人的には、このPKはとってほしくなかったですね。
たしかに、DFの手はかかっています。
でも、倒された方の“オーバーリアクション”の方も、僕的には“グレー”です。
手を掛けたグレー と、 ファールを貰うために倒れたグレー
これを天秤にかけたとき、僕は同程度、もしくは、むしろ後者の方がより黒に近い、のかな、と思います。
だから、“相殺”的な形で、ファールを取らずに流すか、後者のグレーを取ってシュミレーションの警告を与えるか。
PKを取って警告、なら、倒れた側にも“大げさな倒れ方”として警告を与えてもいいですよね。
PKをとったのに倒れた側に警告、というのは違和感があるかもしれませんが、“シュミレーション”を罰するために、こういった思い切ったジャッジも必要ではないでしょうか。
話が長くなりましたが、今回の大会で、これから先、今回のPKに便乗して、“ファールを貰いに行くプレー”
が増えないかどうか心配です。
そういう意味では、開幕戦の主審としては、今回はPKを取るべきではなかったと思います。
ただし、それを“誤審”という人は、
制限速度60km/h の道路で 61km/h で走っていた自動車が速度違反で捕まった
と考えてみてください。
“厳しい”けど、“誤審”ではないでしょ。